米沢牛の味と香りは黒毛和牛の最上級レベルである
美味しい和牛の産地は幾つかありますが、その中でも山形県の置賜(おきたま)地方で生産される米沢牛は最上級の美味しさを誇る黒毛和牛だと言えます。その米沢牛と名乗れるのはしっかりと定義された条件を満たした肉質等級3以上のものだけに限られるというものです。
その美味しい肉に仕上げるには牧草地に放牧し育てるだけでは成し得ません、飼育農家は餌や気候はもちろんのこと牛舎のクモの巣払いから寝床に使う敷料にまで気を遣うのです、一見すると肉そのものには関係なさそうにも思えますが、その結果は実際の肉質の良さと美味しさが物語ります。
たとえば熱した鉄板に乗せた時の赤身と脂が焼ける時の甘い香りには驚く人もいるでしょう、そこには牛肉特有の脂臭さなどありません、ひとつまみの塩以外での味付けは肉そのものの味と香りを隠してしまいそうなのが勿体無いほどです、米沢牛は美味しい黒毛和牛の極みだと言えます。